プリケアは総合商社である伊藤忠商事の100%子会社が提供しているファクタリングサービスです。
最大10億円というファクタリング業界でも突出した利用金額の大きさからもわかる通り、ファクタリングサービスの中でも大口の顧客を重視した方針が取られています。
しかし大企業の経営者でないからといってプリケアがまったく使えないというわけではないので、利用方法やそのメリット・デメリットを知っておくことには意味があります。
本記事にまとめられている内容を参考に、プリケアについてしっかり学んでおきましょう。
手数料 | 1%~14.8% |
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上限額 | 無制限 |
振込時間 | 最短2時間 |
手数料 | 1.5%~ |
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上限額 | ~2億円 |
振込時間 | 最短2時間 |
手数料 | 1%~ |
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上限額 | ~5,000万円 |
振込時間 | 最短1時間 |
プリケアの基本情報
業者名 | プリケア |
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公式URL | https://precare.mc-fin.com/ |
最短振込時間 | 不明 |
営業時間 | 平日9:00~17:00 |
手数料 | 1%~ |
入金スピード | 不明 |
利用対象者 | 法人 |
対応取引 | 3社間 |
取引可能額 | 10億円 |
運営 | 株式会社マネーコミュニケーションズ |
所在地 | 東京都港区南青山2丁目11-17 |
プリケアは伊藤忠商事の100%完全子会社が運営するファクタリングサービスです。
取引先を加えた3社間ファクタリングのみを取り扱っている業者で、売掛先も法人に限定されています。
その代わり手数料は業界最低水準の1%~となっており、取引可能な金額も最大10億円と一般的なファクタリング業者とは比較にならない規模といえます。
ただしまだ公式サイトを含めて具体的な情報が少なく、入金までのスピードや必要となる書類などが申し込んでみないとわからない状態になっている点には注意しましょう。
プリケアのファクタリング業者としての特徴を紹介
プリケアには一般的なファクタリング業者とは異なる特徴が存在します。
そうした特徴を正しく把握した上で申し込みを行わないと、自分の目的を達成できない可能性も出てくるので気をつけたいところです。
ここでは特に注目に値するプリケアの特徴を3つ紹介していきます。
- 伊藤忠商事の完全子会社
- 3社間ファクタリングに特化
- 最大10億円の大型取引が可能
運営会社が伊藤忠商事の完全子会社という安心感
伊藤忠商事といえば日本を代表する総合商社の一つです。
プリケア自体は新興のファクタリングサービスですが、運営会社が伊藤忠商事の完全子会社であるという事実は実績の少なさを補って余りあるといえるでしょう。
実際にファクタリング業者の中には違法スレスレのビジネスを行うものも多く、ファクタリング利用時にはまず何よりも先に運営会社の安全性を確かめることが重要とされています。
その点、伊藤忠商事がバックにあるプリケアは申し込みに何の不安ありません。
取引先と一緒に話し合う3社間ファクタリングに特化
買取ファクタリングで主流となっているのは取引先に情報を開示せず利用者と業者の間のみで売掛債権の売買を成立させる2社間ファクタリングです。
2社間ファクタリングには取引先に内密で現金調達ができるメリットがありますが、業者の意向が強くなり高い手数料を支払うことになるケースも目立ちます。
プリケアが提供している3社間ファクタリングは利用者と業者に取引先も加えた3社で話し合いを行い、売掛債権の現金化を公開で実施することになります。
最大10億円という大規模な資金調達ができる
プリケアは3社間ファクタリングに特化しているため、2社間ファクタリングのように売上金が未回収になるリスクなくファクタリング事業を行うことができます。
そのため手数料を低く抑え、利用金額も大幅に増やすことが可能となっています。
利用金額は最大10億円ともなることから、ファクタリングの規模を超えた本格的な経営立て直しなどにも十分活用することができるでしょう。
ちなみに通常の業者の場合、最大利用額は数十万円~数千万円に設定されていることがほとんです。
大手でも最大1億円という例が多いので、プリケアの10億という数字がいかに破格かがわかります。
プリケアで現金調達を考える場合の注意点は?
プリケアはきわめて信用度の高いファクタリングサービスですが、決して誰もが利用しやすいサービスというわけではありません。
申し込みの際にはきちんと自分との相性を考慮していないと、そのメリットを十分に引き出すことができない危険が出てきます。
ここでは特に注意しておきたいポイントを2つ紹介しておきましょう。
- 信用ある法人しか利用できない
- 入金スピードが不明
プリケアは信用ある法人しか利用することができない
プリケアが利用可能なのは法人のみで、基本的には個人事業主やフリーランスは申し込みできません。
また3社間ファクタリングが基本となっていることから、利用者だけでなく取引先も一定以上の信用を得た会社であることが必須になります。
つまりすでに社会的な信用を持ち合わせている3社によって資金繰りについて相談することがプリケアの本質であり、一般的なファクタリング業者のように「借金代わりにこっそり使う」といったレベルの運用は想定されていないと考えておきましょう。
逆に取引相手に十分な信用がある場合は売掛債権にも信用があるので、個人事業主であってもプリケアでの現金化ができる可能性は残されています。
入金までの具体的な時間や手数料の内容が不明
プリケアでは「即日対応」という表記はあるものの、契約成立までの目安や入金スピードなどは具体的に示されていません。
ネット上の口コミ情報などを総合すると、3社間での協議を含めて申し込みから入金までには1~2週間以上かかると見ておいた方がいいでしょう。
入金まで2週間以上かかるとなると必要なタイミングでの資金調達に間に合わないケースも出てきます。
そのためプリケアの利用は緊急時の対策としてではなく、より長期的な経営を視野に入れて行うのに向いているといえるでしょう。
プリケアでのファクタリング利用がおすすめな人の条件とは?
- 一定以上の規模を持つ会社の経営者
- 数億円の資金を柔軟に動かしたい人
- 取引先との信頼関係を重視する人
プリケアでのファクタリング利用は一定上の資産規模を持つ会社の経営者が行うことが前提となっています。
中小企業クラスでは身の丈に合わない協議になってしまう可能性もあるので、まずはプリケア側に相談をして判断を仰いでおくといいでしょう。
またプリケアの利点を最大限に活かすには数億円の運用を視野に入れておく必要があります。
数千万円単位だとあえてプリケアを選ばずとも他の選択肢も出てくるので、その点も規模感に応じて判断しましょう。
他にも取引先との信頼関係を壊すリスクを負わずにファクタリングを使いたい場合にも、伊藤忠商事の関連企業が仲介に入ってくれるプリケアの存在は頼りになるでしょう。
プリケアに申し込んで資金調達をするまでの流れを解説
電話の受付時間は平日の9時~17時なので、時間帯に気をつけましょう。
通常は問い合わせフォームを使うのがおすすめです。
問い合わせ後はプリケア側から折り返し連絡があり、そこで改めて必要書類などの提出に進むことになります。
これは不親切や準備不足によるものというよりも、利用者からの直接のヒアリングを重視している方針によるものと考えることもできるでしょう。
少なくとも一部のファクタリング業者のようにオンラインだけですべての手続きが完結するほど気軽ではないので、事前に十分な心構えと準備をしておくことが大切です。
債権買取フローでは利用者からの求めに応じてプリケア側が取引先にコンタクトを取り、売掛債権の現金化に向けた交渉をまとめていくことになります。
この際には利用者と取引先の間で連絡を取る必要はなく、3社間の協議はプリケアがすべて仲介する形で進められます。
そのあとは「回収フロー」となり、プリケア側が利用者から手数料を含む利用金額の回収を行って契約完了となります。
プリケアを利用した方の口コミ
ただ、ちゃんと使いこなせる人となると限られそうですね。
電話で直接聞かないと駄目ってことかな。
まあ大手だし3社間メインだとそうなるか。
自分のレベルだと縁がないかも知れない。
3社間ファクタリング専門だし顧客のほとんどが大手だろうから、そりゃネットに口コミ書き込むような層はほとんど使っていないのでしょうけども。
プリケアに関する口コミはかなり少ないといえます。
ネット上を検索しても実際の利用者の口コミはほとんど見つからず、「口コミが少ない」ことに言及する口コミが大半という状態になっています。
これはプリケアの利用客が数億円規模の運用をしている経営層で、ネットに口コミを書くタイプではないことに起因していると考えるのが自然でしょう。
また一部には「個人事業主でも使えた」といった口コミがありましたが、残念ながら信ぴょう性の確認は取れていません。
プリケアのよくある質問
[faq]まとめ:プリケアは大手の信頼が魅力のファクタリングサービス
プリケアの最大の魅力は伊藤忠商事の100%子会社として、他のファクタリング業者には真似のできない高額利用や信頼性の高い3社間ファクタリングが可能な点にあります。
特に取引先の信頼を損ねる心配の少ない伊藤忠商事のネームバリューは、それだけでもプリケアの利用を検討する理由になるでしょう。
特に数億円規模の現金調達をするなら、プリケアは第一の選択肢となります。
ただし利用までの条件が比較的厳しく、入金にも時間がかかることも同時に意識しておくことが大切です。